双子悪魔のホームステイ




「は、離して下さい!星駆君を早く病院に連れて行かないと……!」


「他人の心配している余裕は無いよー、お姉さん?アバリィ達ね、この遊びにはまっちゃったから。」


「あ、遊びって……?」


結祢の顔からサーッと血の気が引く。



「……お姉さんを落として絶叫を聞く遊び。もう一回やる。」


淡々とした口調で言うと、トゥルケは再び魔手ルノに命じて結祢の体から手を離させる。



「い……いやああ!!」


結祢は悲鳴を上げながら、今度は頭から真っ逆さま地面に落ちていく。



「結祢……っ……ちゃん……。」


星駆は両肘を支えにして起き上がろうとするが、体が鉛のように重たく上手く起こせない。


その間にも、結祢の体は刻一刻と地面に落ちていく。