「アバリィのお友達、いっぱい傷付けるなんて酷い……。」
「先に手を出したの、そっち。去らないと、またガンズアローを撃つ。」
俯いてポツリと呟いたアバリィに、星駆は銃口を向けた。
トゥルケは翼を左手で抑えて、じっと固まっている。
「なーんて、アバリィ達がこのくらいで引き下がると思ったー?」
「なっ……何を……ううっ!?」
アバリィがビシッと人差し指を星駆に向けると、魔手ラオのパンチが星駆の腹部を直撃する。
星駆はまるで風船のように、簡単に吹き飛ばされドッと地面に背中を強く打ちつけられた。
「星駆君っ!!」
「……お姉さんは人質だから。」
「きゃっ!?な、何するんですか!?」
仰向けに倒れて動かない星駆に駆け寄ろうとした結祢を、トゥルケの命令を受けた魔手ルノがひょいとつまみ上げる。


