「そっかあ。じゃあ、結祢ちゃんも一緒に何か部活動しようよ!そうしたら、もっと楽しくなりそうじゃん!」
ディザスの誘いかけに、結祢は首を横に振る。
「せっかくですが、止めておきます。部活と勉強を両立できるほど器用ではないので。」
「ええっ!?つまんないなー。」
「すみません……。ですが、ディザス君にはクレイ君が居るじゃないですか。二人ならきっと楽しいですよ。」
「ディザス!」
二人の会話に割って入るように、廊下からクレイの呼び声が響いてきた。
「ほら、呼ばれてますよ。私もそろそろ帰りますから、話はこれでおしまいということで。」
「すごく残念だけど……わかった。また後でね、結祢ちゃん!」
結祢に二度手を振ると、ディザスは廊下へ走っていった。
それを見送ってから、
「さて……ようやく帰れますね。」
結祢も教室を出た……。


