同日の放課後。
(はあ……何とか無事に終わりましたか……。)
結祢は、鞄に教科書などをしまいながらホッと胸をなで下ろす。
教室内には、彼女の他に十名ほどクラスメイトが残っていた。
「ねえ、結祢ちゃん。部活動って楽しい?」
「わっ!?デ、ディザス君。」
不意に目前に現れたディザスに、結祢は危うく尻餅をつくところだった。
一方のディザスは全く悪気は無いようで、屈託の無い笑顔を結祢に向けている。
「なんかさー、廊下に出る度に勧誘されちゃって。楽しいなら、何か入ってみようかなって思ってるんだけど。」
「えっと……わ、私は入っていないんでわかりませんけど、友達も増えますし楽しいと思いますよ。」


