「はいはい、空浪(そらなみ)君もクレイ君もそこまで。続きは休み時間にしてちょうだい。」
不穏な空気を察して、担任教師が手をパンパン打ち鳴らしながら言った。
「先に喧嘩売ってきたのはあいつ……」
「落ち着けよ、クレイー。クラスのみんながびっくりしてるじゃん。とりあえず、座ろうよ。」
不満げに口を尖らすクレイを宥めて、ディザスは彼と共に指定した席に座る。
(初対面からこれじゃ、心臓に悪いです……。)
クレイとディザスを睨みつける星駆をチラと見てから、結祢は心底疲れているように机にうっぷしたのだった……。


