「じゃあ、二人の席は……」
「結祢ちゃんの席の近くがいい!」
「指定していいなら、結祢の一つ前の二席にディザスと並んで座るぜ?」
ほぼ同時に、ディザスとクレイが言った。
「えっ……」
「ダメ。結祢ちゃんの近くに来ないで。」
面食らって言葉を継げない結祢ではなく、星駆が立ち上がって拒否の意を示した。
その態度に、クレイが怪訝そうに眉をしかめる。
「ああ?俺様とディザスがどこに座ろうが、おまえには関係ねえだろ。」
「関係ある。あんた達二人から、変なオーラ感じる。本当に……人間?」
星駆の鋭い質問に、クレイはふんと鼻を鳴らすだけだったが、結祢は心臓が飛び上がらんばかりに驚きビクッと体を震わせた。


