双子悪魔のホームステイ










軒並高校、一年六組。


教室内がいつも以上にざわついていた。



「留学生だってよ。どうする、“ワタシ、日本語、ワカリマセン”とか言われたら?」


「今時、そんな外国人居ねえよ!」


「見た友達がかっこいいって、言ってたよー。楽しみだね。」


「イケメン留学生との淡い恋……素敵かも!」


「こら!女子は色めき立たない!男子は茶化さない!」


メガネをかけた神経質そうな、クラス担任の女性教師が注意する。



「静かになったわね。じゃ、入ってきていいわよ、二人共。」


女性教師に呼ばれ、意気揚々と双子悪魔が入室する。