楽しそうに笑い合うクレイとディザスを見ながら、ロールと閻魔も微かに微笑んだのだった……。 「……とまあ、これが俺様とディザスの誕生とあいつと初めて戦った時の話だ。俺様の体がポンコツなのは、あいつの力を自分の体に封じている代償……とでもいうべきか。」 クレイは前半は結祢に向けて、後半は遠くを見ながら一人心地で言う。 薄暗い部屋の中で、彼の青い瞳がやけに明るく光って見えた。 「そんなことがあったんですね……。」 結祢は悲しげに目を伏せて、言葉を返す。 「ああ……。何か質問はあるか?」