「反対すると思ってたのかよ?おまえ……この間、敵に回ってた奴を味方に引き入れられるとか本気で思ってたのか?」


クレイの言葉に、うっと結祢は言葉を詰まらせる。



「賛成してくれたってことは、クレイも学校に行くんだよな?なんだかんだ言って、優しいんもんなあ、クレイって。」


「学校とかいう面倒くせえところは行きたくねえよ……と言いてえところだが、おまえを一人にすると厄介事が増えるからな。嫌々ながら、行ってやる。」


「嫌なら、来ないで下さいよ……って、二人とも通う流れですか!?私はいいって言った覚えはありませんよー!!」


結祢の訴えを、二人の悪魔はそれを聞き流した。



「……結祢ちゃんがまた何か叫んでる。」


隣の家の二階にある自室で、星駆が遠い目をしてぽつりと呟いた……。