ディザスは赤く腫れ上がり痺れる両手を抑えて、よろよろと数歩下がる。
クレイはその間に
「ぐっ……っ……うっ……っ……。」
脚や腕に刺さった槍を全て引き抜くと、ゆらりと立ち上がって霞む目を必死にこらしてディザスを見据えた。
「教えてやるぜ……ディザス。本当に……哀れなのはな……っ……俺様じゃなくて……おまえだ。封印魔法……っ……シールバブル!」
言葉と共に、クレイの体から紫色の光がバシュと放たれる。
光は淡い輝きを放ちながら、ディザスの体をふわりと包み込んだ。
「……。」
ディザスは目を見開いて自分の体を包み込む光を凝視していたが、光が消失していくと同時に彼の体はドサッと地面に倒れた。
「効いた……のか?」
クレイは痛みに顔を歪めたまま、フラフラしながらもディザスに歩み寄って彼の顔を見下ろす。


