「……。」
ディザスは平然とした表情で、竜巻を右手の平でガシッと受け止める。
その様子を見て、クレイは額の右側に冷や汗を掻きつつもニッと笑ってみせた。
「……見かけ以上にやるじゃねえか。まあ、俺様の兄貴なら、それくらいはできねえとな。」
「……。」
ディザスはクレイの賞賛を全く意に介さず、再び攻撃魔法の発動体制を取る。
即ち、左手のひらをクレイに向けて灰色の光を集め始めたのだ。
「何度も同じ手を食らってたまるかよ!」
クレイはダッと猛スピードでディザスの隣を駆け抜けたかと思うと、彼の背中目掛けて大蛇矛を振り下ろす。
だが、
「なっ……効いてねえのかよ?」
「……。」


