「ディ、ディザス君、な、なんで急にそんな……て、照れますよ……。」
「照れてる結祢ちゃんもめちゃくちゃ可愛いじゃん。やばっ……こんな時なのに、俺……我慢できないかも。ごめん、許して!」
「き、きゃっ!?」
ディザスにギュッと抱きつかれ、結祢は狼狽したような高い声を上げる。
けれども、ディザスはお構いなしに結祢の上半身に顔を埋めた。
「ディ、ディ、ディザス君……。」
「……母さんが消された。父さんのフリしたあいつに……。」
「えっ……。」
半ば一人心地で話し出したディザスに、結祢は言葉を失った。
ディザスは顔を埋めたまま、話を続ける。


