「結祢ちゃんには……何があったか、知る権利があるよな。話すべきなんだろうって思うけど……。」
「確かに、話してもらえたらすごく嬉しいですよ。でも、ディザス君が話したくないなら、無理にとは言いません。いつか話せるようになった時に話してくれたら、それで構いませんから。」
結祢はそう言って、にっこり笑ってみせる。
そんな彼女を見返して、ディザスはなぜか少し頬を赤らめた。
「結祢ちゃんって……」
「はい?私がどうかしましたか?」
「……前から思ってたけど、スッゴく可愛いじゃん。今夜は月が無いのに、結祢ちゃんの笑顔は光ってるように見えるんだけど。」
「へっ!?」
予想もしなかった誉め言葉に、結祢の頬にもパッと赤みが差した。


