双子悪魔のホームステイ



「実際、会ってみればクマミミを付けたまだうら若き美少年じゃったから驚いたというわけじゃな?」


(“美”とは思っていないんですけど……。)


結祢は心の中でそう呟いた。



「言っておくが、クマミミは決して小生の趣味ではないぞ!それに、小生はこう見えても六百年間もの間、厄病神として存在しておる。その二点だけは、声を大にして主張しておく。」


「は、はあ……。」


「……何じゃ、その気の無い返事は?それと今更なのじゃが、お主は小生ら天界人が視(ミ)える人間なのじゃな。実体化しておらぬ小生と、こうして話が噛み合っておるからのう。」


「み、視えるなんて、れ、霊感があるような言い方しないで下さいよ……。」