トライプがそう唱えると、白い珠から黄緑色の光が発せられ、ロールの体を包み込む。
光は二秒ほどで収束したが、光に包まれたロールの体から火傷の跡が全て消え、元の美しい白肌に戻っていた。
「これで大丈夫でやす。万が一、痛むことがありやしたら、ヒーラーホスピタルへ足を運んで下せえ。」
「……覚えておきますわ、トライプ。」
ロールは、礼を言いますわねと微笑して付け加えた。
「……で、何があったんだよ、おふくろ?」
「何があったのさ、母さん?」
クレイとディザスは我先にと、身を乗り出して訊く。
「……あなた達には関係ないことですわ。さっさと結祢の所へ帰りなさいな。」
「こらこら、ロール……せっかく帰ってきた息子達に対してつれなすぎる対応だぞ?」


