「旦那ぁ、質問は後にしてもらいやせんかい?先に、処置をしたいんでやす。」
クレイの質問攻めを、トライプが右腕を横に伸ばして遮った。
「あなたは……クレイとディザスの友人ですの?」
「友人なんて大層なものじゃありやせん。クレイの旦那の担当医のトライプ・ドクトと申しやす。差し障りが無いんでしたら、あちきに奥さんの体を診させて下せえ。」
トライプの申し出に、ロールはお願いしますわと頷く。
トライプは、では失礼しやして……と懐から掌サイズの白い珠を取り出した。
ディザスとクレイは固唾を飲んで、トライプの行動を見守る。
「医術の祖よ……。我に素養を貸し与えたまえ……ウォームキゴン!」


