双子悪魔のホームステイ




「……“爆厄の札”と間違うて、“恋良厄の札”を持ってきてしもうた。これではおぬしらを消すことはできぬ!ああ、困った、困ったのう!」


わざとらしく声を張り上げて言うと、少年は悪魔達に背を向ける。

彼の行動を“見逃す”という意味だと受け取ったサワジィは、負傷したアテュディラの肩を抱いて、連れ添って一目散に東の方向へ飛び去っていったのだった。



「変わった女子じゃのう……。」


悪魔達の姿が完全に見えなくなって、少年はぽつりと呟く。



「えっ?な、何か言いましたか?」


「何じゃ、おぬし。まだおったのか。」


「は、はい……。まだお礼を言ってませんから。」


結祢の言葉に、何のことじゃと少年は聞き返す。



「何のことって……たった今、悪魔を追い払ってくれたじゃないですか。」