「あ、危ないです!!」
結祢は思わず叫んだが、少年は微動だにしない。
サワジィの大蛇矛が少年の頭を打ち……はしなかった。
頭上一センチ。スレスレのところで、少年は真剣白刃取の要領でパシッと大蛇矛を受け止めたのである。
「なっ!?」
「芸が無い戦い方じゃのう。天界での修行をやり直すべきじゃ!」
少年は大声で叱り飛ばすと、両腕に力を込め、てやっとサワジィをはねのける。
そうして、間髪入れず
「災厄を受けよ!火厄の札!」
懐から取り出した木札をサワジィに投げつけながら、早口に言う。
すると、木札から六つの火の玉が出現し、サワジィの周りを囲った。
「くっ……やるねえ。」
サワジィは顔を右腕で覆って前後左右に動くが、火の玉は彼の動く通りに動き、執拗に行く手を阻む。


