「追いついたよ、お嬢ちゃん。さあ、観念して僕達に取り込まれるんだな。」
「うふふ、大人しく取り込まれるなら、手荒な真似はしないであげるわよ。」
結祢のすぐ後ろから、悪魔達の声が聞こえた。
結祢は、きゃあと再び悲鳴を上げて、とっさに少年の後ろに隠れる。
少年は前髪の一部だけが桃色の白い髪と、丸い水色の瞳を持っていた。
首に黄色いスカーフ、頭にふさふさのクマのような丸い耳を付けている。
彼は、後ろに隠れた結祢に対しては何も言わず、目の前に降り立った二人の悪魔に不機嫌そうなムスッとした顔を向けた。
「おぬしらか?小生の心地よい眠りを妨げた不届き者共は!」
「そうだとしたら何だい?ヒーローを気取って“成敗する”とでも言うのかな?」


