「きゃっ!?」
足元を見ていなかったためか、彼女は何かにけつまずき地面にドテッと豪快に前のめりに倒れてしまった。
「こけてるわよ、あの子。運動神経悪いわね。」
「ふふっ……前方不注意は一点減点、だったかな?」
「それって、車を運転する時の法律だと思うのだけど……。」
聞こえよがしに罵倒する悪魔達を尻目に、結祢は痛たたた……と鼻の頭を右手で撫でながら起き上がった。
「もう……誰ですか、こんなところに砂袋を置いたのは?」
「……騒がしいのう。それに、小生は砂袋ではないぞ!」
「きゃあ!?」
砂袋だと思っていた物が、実は十代半ばの少年で、いきなりムクリと起き上がったため、結祢は驚いて飛び退き地面にペタンと両手と尻をついた。


