「はい。天気予報では、降水率は二十パーセントでしたが、なんとなく降りそうな気がしましたので……。昔から、そういう勘は当たるんです。」
「確かに、結祢ちゃんが雨降りそうな気がするって言った日は、晴れてても雨降ってたね。僕は、傘持って来てないから、走って帰る。またね、結祢ちゃん。」
星駆はバイバイと手を振ると、帰宅方向へタッと駆け出した。
さよならと手を振ってから、ゆっくりした足取りで結祢も帰宅方向へ足を踏み出そうとした時。
(あっ……降ってきましたね……。)
サーッという音を立てて、小粒の雨が降り始めた。
結祢はピンクの肩掛けバッグから、オレンジ色の傘を取り出して開く。


