「あいつらって……ディザス君とクレイ君のことですか?変わったんでしょうか……自分ではわかりません。」 「……変わった。大人っぽくなって、きれいになった。前は“可愛い”って感じだったのに……。どっちかに恋してる?」 核心をつくような星駆の言葉に、結祢の体がビクッと震える。 「こ、こ、恋なんてしてませんよ!」 「結祢ちゃん、動揺してる……。怪しい……。」 「ほ、本当にしてませんってば!」 思わず立ち上がって大声で言った結祢に、図書館に居合わせた人達が驚いたような顔で彼女を見た。