「余計なことって……クレイ、俺に何か隠しごとしてるわけ?」
「……さあな。誰だって、隠しごとの一つや二つはあるもんだろうが。」
冷めた口調で嘯くクレイに、ディザスは尚も追求する。
「もしかして、“体調が悪くなるのは貧血だから”っていうあれも嘘だったのかよ?俺はクレイに隠しごとなんて一つもしてないのに……自分だけずるいじゃん!」
「まあ、落ち着きなせえ、ディザスの旦那。クレイの旦那にも、いろいろ理由が……」
「落ち着いてられないよ!双子なのに……いつでも一緒に居たのに……。どうしてだよ、クレイ!俺って、そんなに頼りないのかよ!?」
宥めようとしたトライプを押しのけて、ディザスはクレイの胸倉をガッと掴む。


