皆の注意が逸れている間に、双子堕天使は白い翼を広げてじゃあねと手を振りながら天界へと飛び去って行った。



「だから、母さんのことをおばさんって呼ぶなって!!」


「いいのですわ、ディザス。」


双子堕天使を追おうとしたディザスを、ロールが言葉だけで止める。



「実際、おばさんだからな。おふくろもそこのところは、よく理解してるっつうことか。」


「クレイ……何か言いまして?」


ロールに睨まれて、何でもねえよとクレイは嘯いた。



「ちょっと、あんた!結祢に酷いこと言って、母親であるロール様にまで何てこと……」


ティディは怒ってクレイに食ってかかろうとしたが、



「ティディ。わたくしを迎えに来たのですよね?帰りますわよ。」