「な、何が起きたんですか?」
「何というほどのことではありませんわ。彼女達がわたくしに向けて二体の魔手を繰り出しましたので、まずは触れると炎がはしる防護魔法の“セーフティファイア”で応戦しましたの。次に、応用防護魔法の“ノイズィサウンド”で彼女が携える鏡を壊したのですわ。ただ、それだけのこと。」
ロールは澄ました表情で答えた。
念のためなのか、視線は一時も双子堕天使から外されることは無い。
「きゃああ!リコナは感動しました!さすがはリコナ達がお慕いするロール様です!今日も強くて美しいですね!」
「ロール様……はあ、美しく鮮やかな戦い方に溜め息が出ちゃうわ。」


