「そのセリフ、あんたにも言えることよ、双子の弟ちゃん?こっちの堕天使ちゃんとラオとかいう魔手はあたしが引き受けるわ。あんたはこの中でたった一人、防護魔法が使えるんだから結祢を守ってなさい。」
「ああ?誰がおまえの言うことなんか……」
「今だけは聞きなさい!双子堕天使ちゃん達にどうしても勝ちたいっていうのならね!」
ティディはクレイに対して早口で諭すように言うと、アバリィに向き直る。
アバリィはリターンと唱え、鏡の中に魔手ラオを戻しているところだった。
「魔手を封じられたら、あんたに打つ手は無いでしょ。降参なさい、堕天使ちゃん。」
「……お姉さん。アバリィとラオのことをあんまり甘く見ないでくれる?」
アバリィは低く小さく呟いたかと思うと、鏡をコンコンと軽く二度叩く。


