大鎌の刃が触れた空間に竜巻のような風が発生し、魔手ラオの周囲を取り巻いた。
「風……?」
「ただの風じゃないのよ。その風に触れるとね……」
意味深に言葉を言い止めたティディが、にこりと不敵に笑ったかと思うと、
「ラオ……!?」
魔手ラオの皮膚が一瞬の内にズタズタに切り裂かれていた。
たまらず、ラオは苦しそうに左右に大暴れして、クレイの体を空中に放り投げる。
「……っ……ごほごほっ!はあ……はあ……。」
自由になったクレイは咳き込みながらも、上手く地面に降り立って態勢を整え直す。
「ク、クレイ君!ケガはありませんか!?」
瞳を潤ませて心配そうな表情で駆け寄ってくる結祢を、クレイは右手の平を向けて制止した。
「いいから……お前は足手まといにならねえように下がっとけ……。」


