その間にも魔手ラオにギリギリと締め上げられたクレイは、歯を食いしばって体を動かそうと必死の抵抗を続けている。
その時。
「まったく……あたしが一番手柄を取るつもりだったのに。ずいぶん勝手に暴れてくれたものね、双子ちゃん達は。」
その場から居なくなったのではないかと思うほど、無言で戦いを見ていたティディがポツリと呟いた。
「えっ……この口調、もしかして?」
結祢がティディに視線を移すと、ティディは紫色の長いウェーブ髪に黒いフードコートに大鎌といったいつもの格好に戻っていた。
「えっ?ええっ!?ティディさん、いつからそこに……?」
「いつからって……もう、いい加減気づきなさいよ。あんたにぶつかってきた男性……さっきまで双子悪魔ちゃんと戦っていたのは、この美麗死神ティディ様だってこと!」
ティディはため息混じりの口調で、結祢に教える。


