リコナはもうティディを呼び戻すことを諦めてしまったようで、ムゥとむくれ顔で成り行きを見守っている。
やがて、光は完全に消失し、“双子堕天使”と呼ばれる双子の少女が姿を見せた。
卵型のあどけない顔にクリーム色のウェーブがかった髪と桃色の瞳、それぞれ目の下に左右対称に付けられた付けボクロに白く大きな翼。
一見すると人形のようにかわいいが、鏡の中に“魔手”と呼ばれる緑色の巨大で不気味な腕を飼っているとんでもない少女達である。
「た、楽しくありませんし、参加しなくていいですよ!」
「ああ、もう!次から次へと……うっとおしいったらありゃしない!あんた達、一旦休戦してあの厄介な双子を片付けるよ!ほら、武器返してあげるから!」
ティディはディザスとクレイに呼びかけると、視線は双子堕天使を向いたまま、大蛇矛をクレイの方へ投げる。
矛はヒュッと音を立てて空中で一回転し、すっぽりとクレイの手に収まった。


