「ああ?このくらい、どうってこと無えよ。それより……大蛇矛を取り返さねえと。」
「そうですね……。でも、素直な気持ちを言いますと、あの人にはあまり乱暴なことしないでほしいです……。あの人、私のことを“結祢”って呼んだんです。私が忘れているだけで、知り合いなのかもしれません……。」
「……乱暴はしねえよ。俺様は取られたもんを取り返してえだけだからな。だから……そんな不安そうな顔すんなって。」
縋るような瞳で見上げてきた結祢の頭に、クレイは左手をポフッと軽く置いた。
その手の温かさに、結祢は少し頬を赤くして、はいと微笑んだ。


