ティディはその隙にクレイの大蛇矛を拾い上げて身構え、ディザスと対峙した。
「おまえっ……クレイの大蛇矛を返せよ!」
「嫌だね。力づくで取り返してみれば?」
柱の裏のリコナの戻ってきて下さいという手招きには応じず、ティディはディザスに挑戦的な言葉を返す。
「その言葉、後悔するなよ!たあああっ!!」
ディザスは大蛇矛を左右に振り回しながら、全速力でティディに向かっていく。
(ロール様の説得に来ただけなのに……厄介なことになっちゃったわね……。あたしったら、不幸の女神に嫉妬されちゃったのかしら?)
ティディはそんなことを思いながら、ディザスの大蛇矛の攻撃をクレイの大蛇矛で受け止める。
刃と刃が激しくぶつかり合って、ガチッと鈍い金属音を立てた。
「なかなかやるじゃねえか、あの野郎……。」
「クレイ君、大丈夫ですか!?手、赤くなってますよ!」
手を撫でながら立ち上がるクレイに、駆け寄って来た結祢が訊く。


