「そ、そんなんじゃありませんよ!さ、さて、私も帰りましょうっと。」
結祢は、わたわたと鞄に物を詰め込むと、クラスメートの疑いの視線を振り払うように教室を出て行った……。
三十分後、帰り道にある空き地。
青い傘を広げた星駆と、緑の傘を広げたディザスが一メートルほどの距離をとって向かい合っていた。
「話するのはいいけどさ、できるだけ手短かにしてくれよー。早く結祢ちゃんの護衛に戻らないと、クレイに怒られる……。」
落ち着かない様子で辺りを見回すディザスを、星駆はキッと鋭い視線で睨みつける。
「だったら、単刀直入に言う。悪魔のくせに、結祢ちゃんに近づくな。」


