人差し指を鼻の下に当て、へへっと誇らしげに笑うディザス。
「は、はあ……。それで……うちじゃないとダメなんですか?クレイ君の言うように、私の部屋は狭いですし、悪魔二人を養う余裕なんてありませんよ。」
「養う?人間の分際で上から目線で物言うんじゃねえよ!あんまり、悪魔をコケにすると……痛い目に合うぜ?」
結祢の背筋にゾクッと寒気が走る。
口調はそれほど荒くなかったが、クレイの瞳は殺気を帯びている。
「やめろよ、クレイ!世話になるのは本当のことじゃんか!」
「止めんじゃねえよ、ディザス!実力見せ付けておかねえと、こういう人間はつけあがっちまうんだ!」
クレイの大蛇矛の先端が、結祢に向けられる。


