「……っ!ディザス君!!」
「わわっ!?ど、どうしたの、結祢ちゃん?」
結祢というらしい少女にガバッと抱きつかれ、ディザスは驚いて目を見開く。
「結祢ちゃん……泣いてるの?」
結祢の瞳からポタポタと涙が溢れているのを見て、ディザスが尋ねる。
それに対し、泣いていませんと虚勢を張りながら、結祢は右手で目元を拭った。
「少し、怖い夢を……見ただけです……。ディザス君が……うっく……る夢を……。」
「ディザスがどうしたって?」
部屋がパッと明るくなって、不機嫌そうに顔をしかめた青年が姿を見せた。
銀色の髪に切れ長の青い瞳、整った顔立ちに、首に十字架のシルバーネックレス。
彼もディザスと同じ“悪魔”だった。


