「ごめんごめん。クレイは人見知り激しくて気難しい奴でさ。悪気は無いんだよー。」


「照れ屋で不器用な奴みたいな言い方すんな、ディザス!」


「……実際、そうじゃないですか。」


ディザスと漫才のような会話をするクレイに、結祢が小声で突っ込む。

その言葉が聞こえたのか、クレイの視線が結祢に移る。



「お前もお前で、揚げ足とんじゃねえよ!」


「お前じゃなくて、結祢だって言ってるじゃないですか!……って、また話がズレてきました。」


はあとため息をついて、結祢は額に手を当てた。



(この人達……見た目は怖いですけど、中身は漫才師みたいで調子狂いますね。)


「結祢ちゃんの家にホームステイする理由だったよね?俺とクレイは閻魔の息子でさー、天界を復興させるために下界のエネルギーを集めに来たんだよ!」