「ホームステイって何なんですか?そもそも……あなた達は私の名前を知っていても、私はあなた達の名前を知らないですし……。」


「んっ?そういえば、自己紹介し忘れてたっけ?俺はディザス・ロール・ハバート。得意な魔法は攻撃系全般!」


ジャジャーンとかキラーンとかいった効果音が付きそうなハイテンションで、金髪青年……ディザスが自己紹介した。

瞳は鮮やかな赤で、右腕にドクロをモチーフにした腕輪を付けている。



「は、はあ……。それで、そっちの銀髪の方は?」


「俺様はクレイ・ロール・ハバート。得意な魔法は、防護系全般だ。……見た目に似合わねえ得意魔法で悪かったな。」


「別に何も言ってないじゃないですか。勝手に私の価値観を決めつけないで下さいよ。」


結祢がそう抗議すると、銀髪青年……クレイはフンッと鼻を鳴らしてそっぽを向いてしまった。