「真菜、おまえは・・・」


「ううっ・・・私は、私は最低だ。
幸恵も傷つけて、真樹も騙して。

最低・・ううっ・・・
うわぁーん!!」


真菜は取り乱し始めた。


ガバッ!!


俺は真菜を抱きしめた。


「真菜、ちがうって。
おまえは悪くない!!
おまえは悪くないねん・・・」



悪いのは俺・・・


幸恵のことをちゃんと断っていれば・・・


真菜を苦しめずにすんだはずなのに・・・



悪いのは俺なんだ・・・


俺は真菜の体を強く抱きしめた。


強く・・・ 強く・・・