「あぶっ・・・んん!?
千春さん!?」


車の前には千春さんが立っていた。


「どうしたんですか?」


俺は急いで車を降りて
千春さんに駆け寄った。



「千春さん!! びっくりしましたよ!!
ケガはないですか?」


千春さんは何も言わず突っ立ってる。


「ちは・・・?」


千春さん・・・


千春さんは目にいっぱいの涙を溜めて、
抜け殻のようになっていた。