「先生、ちょい俺抜けるわ。」
優真は委員の先生に言って
私のために抜けてくれた。
そして屋上に行った。
「優、どした?」
「…拓真が…グスン…」
「拓真が何かやらかしてきたか?」
「拓真が…私が…グスン…やり直す
って…グスン…言うまで
スキでいるらしくて
そう言われたあと
近づいてきて…グスン…
恐くて…グスン…逃げてきた…。」
「本当か?」
「…うん。」
「優、大丈夫か?」
「今は優真がいるから
大丈夫…グスン。」
そして優真はそっと
抱きしめてくれた。
嬉しかった。
私は優真の胸の中で
泣き崩れた。
