珍しく東京に雪が舞い降りた、ヴァレンタインの夜。 あたしは死んだ。 たくさんの後悔を、思いを抱えたまま……。 ねぇ、愛してるよ。嫌いだなんて、嘘だよ。 大好きだよ。また触りたいよ、隣にいたいよ、キスしたい。抱きしめて欲しい。 もっともっと、ずっと一緒にいたかった。 最後が喧嘩して終わりだなんて、そんなのひどすぎる。 だってそんなんじゃ、あなたもあたしも、おわりになんて、できないじゃない。 * * *