そう。
これがあたしの史上最悪のヴァレンタインの始まりだったのだけれど、このときのあたしはもちろん知る由もなく。

必要以上に燃え上がった気持ちを、すべてここに集結させていた。



――みてなさいよ、楓。
 あたしだっていつまでも、楓に面倒見てもらわなきゃ何もできない子どもじゃないんだからね!










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