「ありがとう…」




俺はゆっくりと優しく凛の唇を奪った。




真っ暗になってしまった海岸で、笑ってしまうほどぎこちないキス。

だけど俺には最高のキス。

今度は気持ちも向き合ってる、本当のキス。




人生で一番幸せだと思えた瞬間が今なのかもしれない。

俺はそう思えるほどの幸せを感じていたー。