時間にするとほんの数秒。 優しくて、ぎこちない凛からのキス。 俺は突然の出来事に頭が真っ白になる。 だけど凛の指が少しだけ震えているのを俺ははっきりと感じていた。 唇が離れて、凛は恥ずかしそうに俯く。 「明日キスシーンがあるんです」 「えっ?」 凛からの言葉に俺は驚く。 「いくらお芝居でもまだ割り切れないです。かなり動揺してる…。女優失格ですかね?」