「本当はさ、友達や父親に言われてる。振り向いてくれない元彼の所になんて行くんじゃないって」 「…」 「余計に婚期遅れるぞーだって。余計なお世話よねぇ。…あっ」 美紀は何かを思い出したように俺を見た。 「何?」 「ウチに来れば凛ちゃんに会えるよ」 「え?」 「夕方、たまにお店手伝ってもらうことになったのよ。だから閉店後に来れば話せる日あるわよ」 「そうなんだ…」 「なかなか外では会えないでしょ? 潤くん有名人なんだから。どんどんウチのお店使っていいからさー、少しは頑張りなよね!!」