・ ・ ・ 「-で、映画はどうなったのよ?」 日曜日の朝。 早くから美紀が家に訪ねてきた。 別れてからも美紀はたまにこうやって俺のマンションに寄る事があった。 その度に俺はどうしていいのか分からず困っているんだけど…。 美紀はそんなことお構いなしで、お惣菜を差し入れてくれたり勝手に掃除していたりする。 まるで母親のような美紀。