「潤は帰国してから何回か会ってるんだって?」 「まあ…」 俺はふとさっきの2人の様子を思い出した。 自然と話す凛と俊介を見て、また1年前のような嫉妬心を抱いてしまった自分。 そんな俺の気持ちを察したのか俊介が口を開く。 「ところで映画どうすんの?」 「ああ、断り損ねたなー。参ったな」 「潤はやりたくないの?」 「やりたくないわけじゃないけど、やっぱり断るわ」 「えー、もったいないじゃん」 「凛ちゃんのこともあるし余計に、さ」 「凛?」