「まあもう少し考えてみてよ」 「…はい」 結局、監督に押し切られる形でその場を終えた。 忙しい監督はスタッフとの打ち合わせだと言って、慌てて部屋を出て行ってしまう。 俺は軽く断るつもりで来たんだけど… あの雰囲気ではそういうわけにも行かず。 それにあそこまで言われては…。 俺は小さく溜め息を付いた。 そして 目の前にある、もう1つの大きな問題。 部屋に取り残された俺たち3人。 沈黙の部屋。 何とも言えない微妙な雰囲気が流れる。