「とりあえず…」

「とりあえず?」

「とりあえずもう少し寝るか?」

「ええっ? また寝るの?」

「だって最近、すげーハードスケジュールだったから。毎日3時間だぞ? 睡眠時間」

「…忘れてた。SKYの潤一だもんね」

「一応な」


俺は微笑む凛の頬に軽く口付けをして、

手を握って2人でベッドに倒れこんだ。


「これからのことは起きてから考えよ。もう少しこのままでいたい…」






どれくらい遠回りしたんだろう?

いや、決して無駄な時間ではなかったけど。