「もったいねー。潤ならできるって!」
「まーた、そういう無責任な…」
俺は俊介を見て大きく溜め息を付いた。
「潤の才能、SKYだけに留めるのもったいない気がする」
「…」
いつもになく真剣な俊介の顔を見上げた。
「…それに」
「それに?」
「映画の主題歌、歌ってみたいし~」
「…そういうことね」
「エンドロールに自分達の曲が、なんて感動的じゃね? それ、主題歌だけでも受けられないの?」
「ま~、一応セットってことで話しもらってるから。今日、監督さんと話す予定になってて。とにかく俺は断…」
「俺も行く!!」
その発言に俺は俊介を睨んだ。

