だって凛の気持ちは、もう俺へと戻ってこないのかもしれない。 部屋から出てきた瞬間に「ごめんね」なんて振られたら、俺は…。 今頃、あの2人は何を話しているんだろう? 俺は波打ち際へと近付いていく。 3月まだ冷たい海水を、指で触った。 「…凛」 春に再会してからの凛との出来事が俺の頭を巡る。 楽しかった時間。 だけど心のどこかでいつも俊介の影に怯えていた。 凛の言葉を100%信じれるほど、俺は自分に自信がなくて。